2006.09.30 Sat
茨城 明暗鉄道
2005年8月に開業したつくばエクスプレス(TX)〔つくば駅(茨城県つくば市)-秋葉原駅(東京都千代田区)〕。沿線買収の手続きに手間取り、本来目標としていた2000年開業に間に合わなかったり、高架橋の手抜き工事が発覚したりと、決して恵まれた条件ではありませんでした。ところがフタを開けてみれば、利用者数も6280万人(予想の2割増し)と順調に伸びているし、沿線開発も順調に進んでいます。TX関係者にすれば「筑波山観光」が思いのほか利用者数を押し上げているとのこと。茨城新聞(2006年9月30日)の記事より。
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■“明”=つくばエクスプレス
もともとKOUJINN(旅人)はTX開業に対し、非常に前向きに捉えていましたから、今のTXフィーバー(←死語?)は驚きません。それよりも、つくば市長が「我々がまったく評価していなかった筑波山に、たくさんのお客様が訪問されることに驚いた」という趣旨のコメントのほうに、驚いたくらいですw(゜O゜)wエー。
なにせKOUJINN(旅人)は、筑波山がこれほどモテ囃される前から、筑波山の魅力を感じ取っておりました(*^^*)。
今後、TXおよび沿線は、絶え間なき努力をしていけば、ますますの発展をしていけるものと思います。
これは、茨城の鉄道の「明」の部分。
■“暗”=鹿島鉄道鉾田線
つくばエクスプレスが“明”であれば、今、廃線問題に取り上げられている鹿島鉄道鉾田線は、“暗”に値するのでしょう。。
鹿島鉄道 鉾田線〔石岡駅(茨城県石岡市)-鉾田駅(茨城県鉾田市)〕は、車社会化の波に飲まれた影響もあり、(2006年)9月30日現在では、「2007年4月30日に廃線」となるのが濃厚になっています。。鹿島鉄道鉾田線の問題点は、過去に書きましたのでここであえて取り上げるつもりはございません。
橋本県知事は、「(鹿島鉄道鉾田線の存続問題に対し)10月中に結論を出す」としている記事を載せたのは常陽新聞(2006年9月30日)。
存続に向けて沿線住民は「鉄道存続再生基金」と称し、寄付金を集めています。目標額は総額2億円。しかし、9月29日現在で集まった寄付金は総額1765万円と、1割にも満たない状況です。。
さらに県知事は過去に、「(一過性の)イベントも良いけれど、(継続的な収入となる)定期券利用者を増やして欲しい」と要望しています。。
沿線住民があまり熱心でないとされた「日立電鉄線」の存続活動よりも、存続活動に熱心である「鹿島鉄道 鉾田線」の存続活動に対し、橋本県知事はギリギリまで待つ意思を持っていらっしゃるのではないでしょうか。
廃線問題を抱える茨城県内の鉄道事情。最近では茨城交通 湊線も廃線の意向が表面化しています。「過去の鉄道」が不要と判断されていき、廃線の憂き目にあっています。「地方は車社会」と言われ、鉄道の不要論まで出てくるこのご時世。しかし、つくばエクスプレスの高評価で、必ずしも鉄道は不要ではないことが実証されました。
茨城県内の、それぞれの鉄道問題は、どこへ向かうのか。終点の見えない鉄道の旅が続きます。。
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| 鉄道 | 23:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
TXによる親会社の収入減が一番の要因です。もともと廃止する予定でしたが、TXが引導を渡した形になりました。
| 組合 | 2006/10/01 11:15 | URL | ≫ EDIT